遺伝子を解析し最適な薬を選択する治療法「プレシジョンメディシン」を受けるには

患者のがん細胞の遺伝子を解析し、最適な薬を選択する治療法「プレシジョン・メディシン(精密医療)」の臨床試験が行われています。

プレシジョン・メディシンとは

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プレシジョン・メディシンは遺伝子解析と分子標的薬という新しい治療薬を使用する治療法です。これまでは臓器別に薬が決まっていましたが、プレシジョン・メディシンは遺伝子解析によって、その人の遺伝子変異ごとに適した薬を見つけます。

肺がんの場合、EGFR、ALK、ROS1、METなどと呼ばれる遺伝子に変異が起きます。遺伝子の変異によって、がん細胞を異常に増殖させる異常なタンパク質が作られます。分子標的薬はその異常タンパク質に結合し、がん細胞を増殖させる働きを抑える薬です。

どの遺伝子の変異ががんの原因になっているかは患者によって異なり、どの遺伝子が変異しているかによって効果が期待できる薬が異なります。遺伝子解析を行い変異のタイプを見極めた上で、それに適した分子標的薬を使う、これがプレシジョン・メディシンです。

大腸がんで5回の手術と抗がん剤による治療をしてもそのたびに再発を繰り返した患者さんが、この治療を受けたところ腫瘍が2ヶ月で4割縮小したという例や、4年前に余命2年といわれた肺がんの患者さんの腫瘍が1ヶ月で約3割縮小したという例があります。

対象者

・進行した肺がんや大腸がんの患者
・特に従来の抗がん剤治療で十分な効果が無かった人

プレシジョン・メディシンのメリット

これまでの抗がん剤治療は副作用が大きく、薬の効果があるかどうかも使ってみなければわかりませんでした。プレシジョン・メディシンは遺伝子解析によって患者さんそれぞれに一番適した治療薬を使う事ができるため薬が効くかどうかが事前に予測できるのが最大のメリットです。

※分子標的薬も稀に重篤な副作用がでる場合があります

プレジションメディシンを受けるには

プレジションメディシンの臨床試験を進めているのはスクラムジャパンというプロジェクトです。現在、国立がん研究センター東病院など全国235の病院と15の製薬会社が参加しています。プレジションメディシンを受けるにはスクラムジャパンに参加している病院を受診し、自分の遺伝子変異について解析して欲しいと伝えると良いそうです。

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スクラムジャパン参加施設
http://epoc.ncc.go.jp/scrum/lc_scrum/institutions.php

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2016年11月21日 | カテゴリー:健康

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