宮武伸一先生が開発中のがんを狙い撃ちする治療法「BNCT」を受けられる病院
従来の放射線治療はがん細胞と共に正常な組織も破壊してしまうのが問題でした。悪性脳腫瘍の治療法の開発を行っている宮武伸一先生が開発中のBNCT(ホウ素中性子捕捉療法)という新しい治療法はがん細胞だけを狙い撃ちして破壊します。
BNCTとは
がん細胞がたくさん吸収したがるアミノ酸に薬(ホウ素化合物)を付けて体内に点滴し、がん細胞に薬を吸収させる。そこに原子炉から中性子を照射すると薬と反応してがん細胞が爆発を起こすというもの。爆発は細胞の中だけで起こるため正常な細胞には影響が少ない。正常な細胞も損傷は0ではないが回復させる薬も開発している。現在は原子炉を使わない小型の加速器を開発・治験中。
治療前
治療後
手術を何度もして放射線治療や抗がん剤を使っても再発した脳腫瘍の患者さんにBNCTを行ったところ、治療後48時間で腫瘍が縮小し正常な組織にもダメージ無しという結果が出ている。
余命4ヶ月と診断された患者さんが治療を受け、半年で職場復帰できるまで回復し、2年半経った現在も元気に過ごしているという例も。
副作用
点滴で投与する薬が毛根に多く取り込まれ毛根にダメージが残るため髪の毛が抜ける副作用がある。
宮武伸一先生の診察を受けられる病院
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東京クリニック・脳神経外科
→http://www.tokyo-cl.com/guide/examination.html
診療内容
一貫して悪性脳腫瘍の治療法の開発、臨床治療に当たっている。殊に170例の悪性脳腫瘍症例に対してBNCT(ホウ素中性子捕捉療法)を施行。これは単一施設の症例数としては世界最多。また加速器BNCTの治験を責任医師として主導している。
BNCTを受けられる施設
総合南東北病院の敷地内に設置されている施設、南東北BNCT研究センターで来年の7月まで治験が行われている。
治験参加条件、問い合わせなど
http://southerntohoku-bnct.com/clinical_trial
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2016年10月28日 | カテゴリー:健康