単なる冷えと放置すると危険、冷えの原因が心臓病や肺炎、足が変色する病気の可能性も
冷え性は手足の先の血流障害によって手足の先に熱が届かなくなることが主な原因ですが、それとは別の病気が原因で冷えが起きることがあります。中には冷えと自己診断して行った対策によって悪化させてしまう病気も。
下肢静脈瘤
下肢静脈瘤は加齢などで静脈の弁が壊れ心臓に戻る血液が逆流し、静脈がこぶ状に膨らんでしまう病気。冷えやむくみ、痛みなどの症状を引き起こし、悪化すると足が変色、潰瘍ができることもあります。
足の冷えを訴えている10人に1人くらいはこの疾患を持っているといいます。長年冷え性に悩んでいた人が下肢静脈瘤だった、というケースも。
閉塞性動脈硬化症
症状例
- 左右どちらかの足だけが冷たい
- 冷たいほうの足の肌のほうが白っぽい
- 歩行時にふくらはぎがギューっと締められてるような痛み
閉塞性動脈硬化症は動脈硬化によって太ももの動脈が詰まることで、足先に十分な血液が流れず冷えや歩行時の痛みなどの症状を引き起こします。悪化すると足に潰瘍ができ、足の切断が必要になることもあります。
狭心症
狭心症は動脈硬化などにより心臓の冠動脈が詰まり、心臓のポンプ機能そのものが著しく低下する病気。ポンプ機能が低下する事で手足の先に十分に血液が届かず冷えが起きます。
高齢者肺炎
高齢者肺炎とは口の中についた菌やウイルスなどを上手く吐き出せずに吸い込んでしまい、それが肺の中で増える事で発症する肺炎の一種です。高齢者は反射機能が衰え、咳や発熱などの肺炎の症状が現れにくくなるため、発熱による悪寒を冷え性と勘違いしてしまう事があります。
冷えの原因が高齢者肺炎だった場合、冷え性の対策としては正しい運動や長めにお風呂に浸かるなどの対策が肺炎の悪化を後押ししてしまうことがあります。
冷え性外来がある病院
横浜血管クリニック
http://yokohama-kekkan.com/
冷え対策をしても症状が改善されなかったり昔は寒がりではなかったのに急に寒がりになったりなど何か異変を感じたら単なる冷えと自己診断せず専門医に診て貰うことが大切です。
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2016年11月27日 | カテゴリー:健康