足の冷え、痺れがサインとして現れる命にかかわる病気&ソフトボールを使った冷え性改善方法
「手足が冷たいのに汗をかく」「足が冷えて寝付けない」など最近は男性でも冷え性に悩む人が増え、厚手のソックスや防寒パンツなどが欠かせない男性も意外と多い。
ダイエットや運動不足により体の熱が不足し、末端の血管を狭めて熱が逃げるのを防ごうとして手足の末端が冷えるタイプの冷え性が女性に多い。
冷え性と一口に言っても年齢が関係するものなど原因は様々。男性の冷え性はこれだけが原因とは限らず、大きな病気のサインである場合があるため侮れない。
下半身が冷えるタイプの原因
腰の異常、硬くなった腰やお尻の筋肉
中高年の男性は自覚無しに腰やお尻にトラブルを抱えている人が多く、腰の異常が原因で冷えが起こる場合がある。
冷えは神経が血管を締めることが原因で起こる
冷えに悩む男性は、健康な人に比べて下半身の表面温度が低い傾向がある。
男性の場合は腰痛や腰のこりなどの腰の異常が原因の場合が多く、腰から足に行く神経がある腰やお尻の硬くなった筋肉(こっている筋肉)が神経を刺激し、血管が圧迫される事で足の血流が悪くなり下半身が冷えるタイプが多い。
有効なツボ
床にソフトボールを置き、お尻や足にある冷え改善に有効なツボを刺激する
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内臓が冷えるタイプの原因と有効なツボ
ストレスや不規則な生活
脇の下の実測温が36.2℃以下の場合は深部が冷えている可能性があり、生活習慣などの改善が必要。
実測温が36.2℃以下しかなく、手や足を実際に触ってみると温かいのに、身体の中が冷えて寒い場合は内臓が冷えるタイプ。このタイプはストレスや不規則な生活が原因で血流のコントロールを正常にできなくなり、手足から熱を放出するため身体の中心部が冷える。
メタボ体型の人も内臓が冷えやすい傾向があるため、このタイプの冷え性になりやすい。
正確な体温を調べるには
- 薬局などで購入できる実測式の体温計を使用する
- わきの下に10分間 体温計を入れて計測する
- 約30度の角度で刺すように入れて反対の腕でしっかり脇を締める
冷えのタイプを調べるには体温が非常に重要。正確な体の内側の温度を測定することで、自分の冷えのタイプがある程度わかってくる。
正確に体温を測るには、体の中心部の体温を反映するわきの下の温度を実測式の体温計で計る。実測式の体温計は1分ちょっとで計る予測式の体温計と違い、低い体温まで正確に測ることができる。
有効なツボ
下半身のツボに加えて、壁や椅子の背もたれと背中でソフトボールを挟む形で背中のツボも刺激する。
全身が冷えるタイプの原因と有効なツボ
老化や運動不足、自律神経の乱れ
全身が冷えるタイプは老化による基礎代謝の低下や運動不足などにより、体が熱を生み出しにくくなる事が大きな原因。
それほど高齢でもないのに全身が冷える場合は自律神経の乱れが原因の場合もある。自律神経には交感神経と副交感神経があり、バランスが副交感神経優位に偏ると、血管の太さを調節する交感神経の働きが乱れ、全身の冷えに影響する。
有効なツボ
内蔵が冷えるタイプと同じ。
冷えがサインとして現れる重大な病気
閉塞性動脈硬化症
- 冬でもないのに足が冷えるように
- その後、足が痺れるように
- 冷えが始まってから数ヵ月後に足に激痛が走るように
閉塞性動脈硬化症は手や足の血管に動脈硬化が起き、足の冷えが最初に現れる病気。足に行く動脈が詰まると末端まで血液が十分に送られなくなることで足が冷えるようになる。治療せずに放置していると手足が壊死し切断しなければならなくなる場合も。
動脈硬化が原因の血管の病気のため、同じ血管の病気である心筋梗塞や脳梗塞などになる可能性も高くなる。
冷えに加えて痺れがあると糖尿病など、冷えの中には命にかかわる病気が隠されている場合がある。年齢のせいと決め付けたり、たかが冷えと侮らず病院を受診してみよう。
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※ソフトボールを使った冷え性改善法考案:北里大学東洋医学研究所臨床准教授・伊藤剛
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冷え性、動脈硬化2016年2月14日 | カテゴリー:健康