コレステロールを食品からたくさん摂っても大丈夫な理由とは
コレステロールが高い食品をたくさん食べると、血液中にコレステロールが溜まりいろいろな病気のリスクが増すといわれてきた。しかし食品からコレステロールを摂る事と、血液中のコレステロールが増えることは無関係だったのです。
総コレステロール値は気にしなくて良い
コレステロールは体内ではリポタンパク質という物質に含まれている。リポタンパク質は血管を通り、エネルギーとなるコレステロールを全身の細胞へ届けたり、余ったコレステロールを回収する働きがある。
コレステロールを回収して肝臓へ運ぶのがHDL、コレステロールを細胞に届けるのがLDL。LDLが悪玉と呼ばれているのは、LDLが血管内を移動する時、コレステロールを血管内にこぼしてしまうから。このこぼれたコレステロールが血管に付着しコブを作り動脈硬化の原因になる。
HDL・LDLコレステロール値をチェックする
- HDL・・・40以上が正常
- LDL・・・120未満が正常
総コレステロール値はHDLとLDLをただ合計したもので、動脈硬化とは直接関係が無い。血液検査の際はHDLとLDLの値をチェックする。
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コレステロールは食品からたくさん摂っても大丈夫※健康な人に限る
食品からコレステロールを摂る事と、血液中のコレステロールが増えることは無関係と厚生労働省が今年発表した。
血中のコレステロールの80%~90%は肝臓で合成されたもので、食品から吸収されたコレステロールは10%~20%にすぎない事がたくさん摂っても大丈夫な理由。そのため肝臓での合成を抑制する事が重要。
悪玉コレステロールを下げるにはどうすればいいのか
血液中に溜まる悪玉コレステロールを減らす方法としては、肝臓でコレステロールが合成されるのを阻止する、抑制する食品を摂取する事が考えられている。
悪玉コレステロールを下げる食品
不飽和脂肪酸が豊富な食品
不飽和脂肪酸はコレステロールの合成を抑制する。不飽和脂肪酸が豊富なオリーブオイルや魚は悪玉コレステロールを下げる食品で、オリーブオイルは1週間に1ℓ摂っても大丈夫だという研究データもある。
医師に止められている人以外はコレステロールをたくさん摂っても大丈夫だが、悪い油の摂りすぎは動脈硬化、心筋梗塞や脳梗塞につながるため、健康でも食べすぎには注意したい。特に酸化した油、トランス脂肪酸などの悪い油は摂りすぎに注意したい。
参考:東クリニック・東哲徳医師の見解
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コレステロール2015年10月9日 | カテゴリー:健康