年齢別人間ドックオプション検査の選び方
人間ドックというとオプションがたくさんあって、自分にどの検査が必要なのかわかりませんよね。身体測定、血圧、心電図などの基本的な検査に加えて、人間ドックでは様々なオプションを組み合わせる事でより詳細に検査する事ができますが、初めて人間ドックを受ける人はどんな検査を受ければ良いのでしょうか。
40歳を超えたら胸腹部ドック
- 腹部エコー検査
- 胃部レントゲン検査
- 胸腹部CT検査
人間ドックを受け始める40代は、お酒の飲みすぎ、たばこ、運動不足など生活習慣の影響が出てくる時期。そんな40代におすすめなオプション検査は胸腹部ドック。日本人で死亡者数が多いがんのほとんどは内臓に集中。胸腹部ドックは見つけにくい内臓の奥に潜む病気まで発見できる最新の検査です。
胸腹部ドックのすごい所・CT検査
身体の奥にある内蔵は病気になっても症状が出ないことがある。胸腹部ドックのCT検査は身体を細かく輪切りにした写真を立体映像にすることで、身体の奥深くに病気があっても発見できる。すい臓、肝臓、卵巣、肺の奥にできたがんなど、かなり大きくなるまで症状が出ない病気の早期発見が可能。
費用:47000円(健診会東京メディカルクリニック)
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一度は受けておきたい血液検査のおすすめ追加オプション
ABC検査
ピロリ菌がいるかどうかや、いた場合の胃がんになる危険性がわかる。
費用:4000円
ロックスインデックス検査
動脈硬化、血管の老化がどれくらい進んでいるかを調べ、将来、脳梗塞・心筋梗塞になりやすいかどうかがわかる。
危険度が”中”だった場合は、年齢よりも動脈硬化が進んでいて、将来的に脳梗塞や心筋梗塞が起きるリスクが高い。適度な運動や食生活の改善などで生活習慣を改める必要がある。
費用:15900円
アミノインデックス検査
身体の血液の中のアミノ酸のバランスを調べる事で、胃・肺・大腸・膵臓・乳がん・子宮・卵巣がんになりやすいかどうかが分かり、これをきっかけにがんが見つかる事もある。
費用:23000円
アレルギー36検査
36種類の食べ物や花粉など、一度に36種類のアレルギー因子を調べる検査。今アレルギーが無くても、いっぱい食べていると将来的にアレルギーになるかもしれない物がわかる。
費用:18000円
※費用は検査機関によって異なります
50歳を過ぎたら受けたい大腸3D-CT検査
年間4万人以上が命を落とす大腸がん。年齢別の患者数は50歳から急激に増加している。大腸がんは自覚症状が無いまま進行していく場合が多く、症状に気付いた時にはかなり進行している場合が多い。
大腸がんを防ぐには早期発見・早期治療が一番大事。早期に発見し早期に治療すれば、5年後の生存率が90%以上になる。50歳を超えると大腸がんのリスクが急増するため、50歳を超えたら大腸健診を受けたい。
大腸3D-CT検査
大腸がんの検査として一般的なのは大腸内視鏡検査。おしりから内視鏡を入れてポリープや腫瘍を見つけるが、腸の奥まで管を入れるため、痛みを伴う事もあり身体への負担が大きい。
大腸3D-CT検査は身体に負担が少なく検査時間も15分程度。画像を何千枚も撮影するため、すごく細かい病変でも見落とす事が少なく検査ができる。アメリカのがん検診ガイドラインにも登録されている信頼できる検査で、オバマ大統領も内視鏡検査ではなく大腸3D-CT検査を受けている。
内視鏡検査に比べ、食事制限が少ないのもメリットの一つ。
検査料金:35000円(健診会東京メディカルクリニック)
60歳を過ぎたら脳卒中予防に脳ドック
ある日突然襲う脳卒中の年齢別患者数は、60代から急激に多くなる。脳卒中は後遺症が生じる場合が多く、発症してからの治療ではなく発症する前の予防が大切。高血圧傾向、糖尿病予備軍、肥満、タバコを吸うなどの危険因子がある人は脳ドックを受けたほうが良い。
脳ドックの基本となるのは、MRIなどの画像診断。検査方法は20分間寝ているだけ。これで脳の隅々まで調べる事ができる。脳梗塞があるかどうかや、脳の血管の立体画像も見ることができ、動脈瘤を発見することもできる。
動脈瘤があってもほとんどの人は無症状。しかし大きくなると何の前触れも無く破裂してくも膜下出血になる事が多いため、脳ドックで動脈瘤を発見し、必要に応じて処置を行う事が大切。
検査料金:29000円~(健診会東京メディカルクリニック)
脳ドックと合わせて受けたい「物忘れドック」
軽度認知症の早期発見を目的とした検査で、普通の物忘れなのか認知症の始まりなのかがわかる。
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2015年12月24日 | カテゴリー:健康