デルタパワー(デルタ波)を増やす睡眠薬を使った糖尿病の新しい治療法
大阪市立大学医学部付属病院の稲葉雅章医師が生み出した糖尿病の全く新しい治療法。
デルタパワーとは
デルタパワーとは、リラックスしたときに出るアルファ波や集中した時に出るベータ波などと同じ脳波の一種で熟睡している時にだけ出る脳波。増えると血糖値が下がる事が発見されている。稲葉医師がデルタパワーを出す薬を使った治療を行ったところ17人中14人の血糖値が改善された。
デルタ波を増やすには熟睡が重要
糖尿病患者は自分では熟睡できていると感じていても実は熟睡できていない人が多く、正常な人よりもデルタ波が少ない場合が多い。
稲葉医師は交感神経が高まり熟睡できなくなるとデルタパワーが下がることを発見。新しいタイプの睡眠薬を使い熟睡を上げることでデルタパワーを増やし糖尿病を治療する方法を生み出した。睡眠薬の使用で糖尿病発症の予防も期待できるという。
治療に使われるのは2014年に発売された新しいタイプの睡眠薬(オレキシン受容体拮抗薬など)。従来の睡眠薬(GABA受容体作動薬)は脳全体の活動を抑えて眠りを誘うものだったが、新型は脳が出す睡眠をコントロールするホルモンにだけ作用し自然な深い眠りをもたらしてくれる。
※新型は副作用が少ないですが医師の指示に従って服用してください
熟睡できているか確かめるポイントは日中の眠気。1時間を越える昼寝をしてしまったり仕事に差し支える強い眠気を頻繁に感じる場合は熟睡が足りていない。
寝る直前に夜食を食べてすぐ寝るとしっかり寝られた感じがするが実は熟睡できておらずデルタ波を激減させる。寝る直前(寝る前の3時間以内)の食事を続けていると将来糖尿病になるリスクが上がってしまう。
出典:ガッテン
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