お酒の飲みすぎは大腸がんの原因にも アルコールによるがん予防には卵が良い?
最近がん検診を受ける人が急増中で、乳がん検診に至っては予約待ちになっている病院もあるほどだという。がんは早期発見や予防が大切。「がんにならないのはどっち?」の著者・秋津嘉男医師はがんの9割は予防できると語っている。その予防法とは。
適量のお酒と卵に大腸がん予防効果
飲酒量と大腸がん発生率の関係
お酒を飲みすぎると食道がんや肝臓がんになるイメージがあるが、アルコールを分解する時に発生する発がん物質が、大腸の粘膜を傷つけ大腸がんの発生率も高める。
1日2合以上飲む人は、飲まない人に比べて大腸がん発生率が2.1倍に、1日1合~2合飲む人は1.4倍に。月に1回~3回しか飲まない人は、全く飲まない人よりも発生率が低いと発表されている(国立がん研究センター)
(日本酒1合180mlはビール大瓶1本・ワイン240mlに相当)
大腸がんの発生を抑えるお酒の適量は1日半合程度
月に1回~3回しか飲まなくても、1度にたくさん飲むのは逆効果。がんを予防するにはたまにしか飲まなくても適量に抑える必要がある。適量のアルコールは大腸がんの発せい率を下げるほか、動脈硬化予防効果もあるといわれている。
参考:適量のアルコールは善玉コレステロールを増やす効果がある
卵は飲酒によるがんのリスク下げる食べ物
アルコールよりもアルコールを分解する時に発生する発がん物質ががんの原因。卵に含まれるLシステインは、アルコールを分解する時に発生する発がん物質を分解する働きがあり、おつまみとして食べても、閉めで食べても良い。
軽い運動ががん予防に効果的
毎日体の中で発生しているがん細胞は、NK(ナチュラルキラー)細胞がやっつけてくれているが、激しい運動はNK細胞の能力を低下させ、2時間30分のランニングをすると、NK細胞の能力が50%も低下する。
楽しいと感じるレベルの運動がNK細胞を活性化させる。
遺伝するがん、しないがん
大腸がん・乳がん・卵巣がん
大腸がんはポリープができ、そこから発生する場合が多く、体質的にポリープができやすい人がいる。乳がん、卵巣がんは女性ホルモンの影響を必ず受けるため、ホルモンにたいして感受性の高い遺伝子を持っていたり、初期の乳がんを撃退してくれるはずの遺伝子を持っていない場合がある。
この3つのがんになった人が親族10人のうち2~3人いたら、がん家系と考えられ、定期的に検診を受けるなど注意が必要。
緑茶はがん予防に効果的
緑茶の生産地・静岡県は日本一がん死亡率が少ない
緑茶のカテキンやビタミンCが、がんの原因になる活性酸素を消してくれるためがん予防に効果的。
参考:秋津嘉男医師の見解
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がん2015年12月1日 | カテゴリー:健康