頭痛と吐き気が起きる目の病気、閉塞隅角緑内障の症状例
吐き気をともなう頭痛に片頭痛がありますが、片頭痛だと思って放っておいたら実は緑内障だったという事があります。
頭痛と吐き気の原因が閉塞隅角緑内障だった人の症状例
- 頭痛がする時に必ず吐き気を伴う
- 頭全体を締め付けられるような鈍い痛み
- 小さいヘルメットを被せられたような感じで頭を両脇から締められるような痛み
緑内障は目が見た情報を脳に伝える視神経に異常が起き、視力や視野に障害が起きる病気。場合によっては自覚症状がないまま進行し失明してしまう事もあります。
緑内障にはいくつか種類があり、頭痛・吐き気・目の痛みなどの症状が出るものがあります。このタイプの緑内障は眼圧が非常に高くなる事で視神経を圧迫して痛めてしまい、放っておくと失明の可能性があります。
漢方では眼圧が上がる原因を水分代謝の滞りと考え、八味地黄丸などの水分代謝を高めるような薬を出すそうです。
緑内障が原因で頭痛が起きるメカニズムはまだ良く分かっていませんが、頭痛・吐き気・目の痛みなどの症状が出るタイプの緑内障は、眼圧が上がる事で目の周りの神経が刺激され、その刺激が脳に伝えられる時に様々な神経が集まる三叉神経(さんさしんけい)を通るため、自律神経などのほかの神経も刺激されて頭痛や吐き気が起こる考えられています。
白内障の場合は多少進行してから治療しても良くなる場合が多いですが、緑内障は急激に進行する場合があり、緑内障で視力や視野が失われるとほぼ戻らないといわれています。早期発見のためにも定期的に眼科検診を受けましょう。
網膜の血流も関係する緑内障、眼圧が正常値でも要注意な体質とは
網膜の血流が悪くなると栄養や酸素が足りなくなり網膜の視神経が虚弱状態に。虚弱状態になっていると眼圧の影響を受けやすく正常な眼圧でも網膜には大きなダメージに。網膜の視神経がダメージを受け視野が欠けていってしまう。
睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群の人は網膜の血流が悪い傾向がある。
高血圧・低血圧
低血圧は全身の血流が悪い典型例、網膜の血流低下を招きやすい。高血圧は網膜の毛細血管の動脈硬化を引き起こし血流低下を招きやすい。
糖尿病
糖尿病は血液中の糖が血管を傷つける。網膜の毛細血管が傷付けられると血流低下を招きやすい。
遺伝
血縁のある家族に緑内障の患者がいる人はリスクが高い。
強い近視(度数-5.0以上)
強い近視は眼球が大きくなる。その結果、網膜が薄くなったり毛細血管が圧迫されることで網膜の血流低下を起こしやすくなる。
このような症状がある人は緑内障になりやすい体質と考えられます。特に40歳以上の人は老眼による見えづらさと思い込んでしまい緑内障に気付きにくいため、40歳以上でこのような症状がある場合は眼科に相談を。
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2016年4月26日 | カテゴリー:健康