鶏肉でギランバレー症候群に?生焼けの鶏肉が危ない
ギランバレー症候群とは主に筋肉を動かす運動神経が攻撃され手足に力が入らなくなったりする疾患です。
悪化すると、首の筋肉が麻痺し首が据わらなくなる、胸の筋肉が麻痺し自発呼吸ができない、喉の筋肉が麻痺し誤嚥、神経が攻撃され幻視が起きる、血圧や脈拍をコントロールしている自律神経が攻撃され不整脈を起こすなどの症状が引き起こされる事があります。
原因で多いのはカンピロバクターに感染した時
原因は細菌やウイルスによる感染が一番多く、生の鶏肉や十分に加熱されていない鶏肉に存在するカンピロバクターという細菌によって引き起こされる事があります。
人は菌やウイルスに感染すると体の中に抗体ができ、その抗体が細菌に結合して細菌を攻撃したり、ある細胞に食べられやすくすることによって菌を消滅させます。カンピロバクターの一部には末梢神経の表面と同じ構造が存在するため本来は菌を攻撃するはずの抗体が間違って末梢神経を攻撃してしまうことによってギランバレー症候群が発症します。
新鮮な鶏肉だから生で食べても大丈夫というわけではない
カンピロバクターは酸素に触れるとどんどん死んでいくため常温で置いている鶏肉からは少しずつ菌が減っていきます。つまり新鮮な鶏肉ほどカンピロバクターが多く存在している可能性が高いということです。
全ての鶏肉から必ず見つかるわけではありませんが、カンピロバクターによる食中毒で原因の食品が分かっている事例の約60%が鶏の生肉または加熱不足だといいます。生の肉を食べても食中毒くらいで済むだろうと思っていたらギランバレーを発症してしまった、という事があるようですのでしっかり火を通して食べたいですね。
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2017年10月18日 | カテゴリー:健康