副作用無くがんを治す「光免疫療法」 悪影響や費用、実用化時期は

がん細胞だけを取り除くことができて副作用も無い「光免疫療法」という画期的な治療法を日本人の研究者が発表した。

光免疫療法開発者

    小林久隆・・・54歳。アメリカ国立衛生研究所・主任研究員。放射線科の診断医時代に副作用で苦しむ患者を見て副作用の無い治療法の研究を始め、光免疫療法を開発した。

現在の治療法のデメリットを解消

現在の治療法は手術、抗がん剤、放射線などが一般的ですが、肉体的負担が大きい事や、正常な細胞も傷つけてしまう、副作用が強い事などがデメリットです。

光免疫療法はまだマウスでの実験段階ですが副作用が基本的には全く無いといいます。

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光免疫療法のメカニズム

  • 制御性T細胞にくっつき、光(近赤外線)に反応する薬を投与
  • がんができている場所に光を当てると化学反応が起き制御性T細胞を破壊
  • 抑制されていた免疫細胞が働きだしてがんを消滅させる

人間の細胞の一種に制御性T細胞という免疫が過剰に働くのを抑制する細胞があるのですが、制御性T細胞はがんに対する免疫の働きも抑制してしまいます。

がん細胞はこの制御性T細胞を自分の近くに呼び寄せたり操ることができるので、免疫細胞を増やしたりしてもがんは大きくなってしまうのです。

光免疫療法は免疫細胞を眠らせてしまう制御性T細胞を破壊することで、最終的には人間が元々持っている免疫力でがん細胞を消滅させる治療法で、マウス実験では8割~9割が完治したといいます。

転移がんにも効果が期待
4箇所にがんが転移したマウスに、4箇所あるうちの1箇所にだけ近赤外線を照射したところ、わずか1日で転移したがん細胞も激減したという実験結果も出ています。

悪影響は

rimokonn

近赤外線はテレビのリモコンなどにも使われているものなので、近赤外線を照射しても体に悪影響はないようです(静岡大学・廣本宣久教授)

実用化の時期や費用

光免疫療法開発者の小林久隆さんによると、3年後に臨床試験開始、アメリカで5~6年後の実用化を目指すということなので日本ではそれよりもう少し先になるようです。

近赤外線の照射はほとんどお金がかからないということで、制御性T細胞を破壊する新薬の費用が数万~十数万円かかる見込みだといいます(保険適用外の場合)

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2016年8月26日 | カテゴリー:健康

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