【鉄分に心臓若返り効果】心臓が衰えた心不全予備軍が増加中 ちょっとした運動で息切れする、疲れやすいなどの症状がある人は鉄分不足かも
心不全一歩手前の状態にまで心臓が衰えた心不全予備軍の人が増えてきている。生まれた時から常に動き続けている心臓は、年を取れば当然機能が衰えてくるもの。心臓の衰えが進むと十分な血液を送り出せなくなる心不全と呼ばれる状態に。階段の上り下りなどのちょっとした運動で息切れしたり、疲れやすいといった症状が出てくる。
まだ完全に証明されていないものの、心臓が衰えた人が増えている原因として最も有力と考えられているのは、心臓のエネルギー源となる栄養素・鉄分が足りていない事。
これまでは衰えた心機能は薬でも改善する事は難しいとされてきたが、心臓が衰えた患者に心臓のエネルギー源となる鉄分を1年間注射で投与した研究で、心臓機能がかなり回復することがわかった。
実際にテレビ番組のたけしの家庭の医学が65歳以上の8人の鉄分の量を測定したところ、半分の4人が鉄分が不足し疲れやすいなどの症状が出ていた。6分間でどれくらいの距離を歩けるかのテストで心機能も測定すると、疲れやすいなどの症状があり鉄分が不足していた4人中3人はテストの平均距離を下回っていた。
6分間歩行テスト平均値
- 65~69歳→男性624m:女性586m
- 70~74歳→男性603m:女性565m
- 75~79歳→男性573m:女性534m
各年代の平均値を下回ったら心不全予備軍の可能性がある。心臓の衰えを感じていない鉄分が足りている人の4人中3人は平均値をクリアできた。
スポンサーリンク
心臓が衰えていない人と衰えていた人の生活習慣
衰えを感じていない、十分に鉄分が足りていた人の習慣
- バランスの良い食事と運動もしている
- 野菜は食べないけどフルーツや発酵食品が好き
衰えを感じている、鉄分が不足していた人の習慣&症状
- 疲れやすくなってきた
- 肉より魚を食べるようにしてる
- すぐ疲れるやすく、立ち続けられるのは3時間程度が限界
- 食事はパンが多い
年を取ると肉類の摂取が減るのも鉄不足の原因の一つ。レバーや赤身肉など鉄分が豊富な食べ物を積極的に摂らないと、体内に貯蔵されている鉄分が減少していく。
鉄分が心臓若返り、心機能改善効果がある理由
鉄分は筋肉を動かすエネルギー源
鉄分は血液中で酸素を全身に運ぶ役割が知られていたが、筋肉を動かすエネルギー源でもあり、心臓にとっても重要な役割を果たしている事がわかってきた。
鉄分が不足すると筋肉は動かない。心臓は筋肉の塊なので、鉄分が不足すると動きが悪くなる事が心不全の大きな原因ではないかと注目されている。
心機能改善が期待できる鉄分が豊富な食べ物&1日の適量・摂取量目安
1日の摂取量目安は10mg
豚レバーなら77gで鉄分10mgに相当。酢と一緒に食べると吸収されやすくなる。
番組が行った心機能が8人の中で1番衰えていた人に鉄分10mgを10日間摂取してもらう実験では心機能改善効果があった。
鉄分が豊富な食べ物の鉄分量
- 乾燥ひじき:20gあたり11mgの鉄分
- 乾燥青のり:10gあたり7.4mg
- キクラゲ:30gあたり10.5mg
- 納豆:100gあたり8.6mgの鉄分
- 鶏レバー:100gあたり9mgの鉄分
- 赤身肉
- ハツ
- えのき茸:100gあたり1.2mgの鉄分
- ほうれん草:100gあたり2.7mgの鉄分
- 小松菜:100gあたり1.5mg
スポンサーリンク
関連記事
2016年1月13日 | カテゴリー:健康