全身の痛み、微熱が続く、皮膚に症状が出ないじんましん「コリン性じんましん」
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コリン性じんましんとは
汗が体内で蓄積される事が引き金となって発症するじんましんの一種です。
人間の体は体温が上昇すると、体内で発生した熱を外に出すため神経伝達物質が働き汗が出るようになっています。その働きが鈍り、神経伝達物質や汗が体に溜まり続ける事が引き金となってアレルギー反応が発生、激しい痛みに襲われるのがコリン性じんましんです。
詳しい原因はわかっていませんが、汗をかきづらい体質の方や運動不足の生活を続けている方は汗を分泌する汗腺が詰まりやすくなるため発症しやすいようです。
症状例
- 時々 急に肩から腕のあたりにチクチクとした痛みが出る
- 腕・背中・腰にも痛みがでるように
- 胸にまで痛みがでる範囲が拡大
- 下半身にまで痛みが広がる
- 手足・顔・頭など汗をかきやすい部分には痛みが起こらない
- 微熱が続く
通常は皮膚にもじんましんの症状が現れますが、皮膚症状が無く痛みだけが現れる場合もあるのがコリン性じんましんの特徴です。
急いで階段を上がった時、炒め物をしている時、鍋を食べている時、入浴している時、コタツに入っている時など、体温が上昇する行動の後に痛みが出る、汗をかけない事で長期間微熱が続くという特徴もあるようです。
コリン性じんましんで皮膚に症状が出なかった人で、痛みの原因が繊維筋痛症やストレスなど精神的なものが原因と間違って診断される場合があるようです。
※繊維筋痛症・・・痛みを伝える神経に誤作動が発生し、わずかな刺激が増幅され、関節や筋肉など全身が慢性的に激しく痛む
何箇所も病院へ行っても痛みの原因がコリン性じんましんだとわからない場合もあるようですので、コリン性じんましんが疑われる場合はただ全身が痛いと伝えるのではなく体温が上昇する行動の後に痛みが出るなどと伝えると良いのかもしれませんね。
治療はじんましんを抑える抗ヒスタミン薬の服用や運動療法などが行われます。
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2018年1月30日 | カテゴリー:健康