藻塩で腎臓病を予防し高血圧やむくみを改善 減塩の町、広島県呉市の減塩法
町ぐるみで減塩に取り組んでいる広島県呉市では、学校の給食の1食当たりの塩分量を2.3g以下に抑えたり、普通の精製塩と同じ量を摂っても塩分量を3分の1に抑えられる藻塩(もしお)がほとんどの家庭で当たり前に使われているなど、多くの人が減塩を心がけています。
塩分の摂りすぎが原因の病気に腎臓病があります。塩分の摂りすぎなどで腎臓へ負担をかけ続けていると、知らず知らずのうちに腎臓の働きが低下して機能がほぼ低下してしまうこともあります。
低下してしまった腎機能を回復させて腎臓を健康にする事は、むくみや高血圧などが改善されるというメリットがあるので、腎機能の低下に普段から気を付けて慢性腎臓病を予防することはとても大切です。
広島県呉市で取り入れられている減塩法①藻塩
藻塩はホンダワラなどの海藻を原料にして作る天然塩。
一般的な精製塩に含まれる塩化ナトリウムは99%なのに対して、藻塩は67%で残りは天然のミネラル分。料理に同じ量を使っても自然と3分の1減塩できるのです。
学校の給食で使われているほか、ほとんどの家庭でも使われている呉市では当たり前の調味料なのだそうです。
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広島県呉市で取り入れられている減塩法②健康診断で1日の塩分摂取量を知らせる
1日の塩分摂取量は尿検査で調べる事ができます。
尿検査で分かる尿ナトリウム・尿クレアニチンの数値と年齢・身長・体重の数値から推定できる塩分摂取量を、広島県呉市では健康診断の項目に独自に追加して市民に知らせています。
推定塩分摂取量の検査は呉市以外でも多くの病院や検査機関で受診する事ができます。
呉市の飲食店で取り入れられている減塩法
広島県呉市ではレストランやラーメン店などの飲食店に、塩分量を2g~3gに抑えた減塩メニューを作ってもらう取り組みが8年前から行われ、現在は40件以上の飲食店が協力店に参加しています。
ラーメン店で取り入れられている減塩法
①特製醤油ダレでうま味をプラス
醤油ダレをイリコ・エビ・シイタケなどの粉末と減塩醤油を加えて作る。
②通常より小さい器を使う
小さい器を使い通常の器よりスープの量を3分の2に減らしている。
普通のラーメンの塩分量6gのところ、この方法で1食当たりの塩分量を2.8gにまで抑えています。
※超煮干ラーメン くれ星製麺屋の減塩メニュー
お好み焼き店で取り入れられている減塩法
①塩の代わりにガーリックパウダーとコショウ
スパイスの刺激で味を感じられる工夫。
②麺の量を半分にして野菜を多めに
広島風お好み焼きに使われる中華麺には塩分が入っているため半分にしている。
普通のお好み焼きの塩分量が5gのところ、この方法で2.9gに抑えています。
※多幸膳の減塩メニュー
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