肉食は心も身体も健康に
肉食より魚を多く食べるほうが長生きできると言われていた時代もあった。現在は高齢者が適切に肉を食べると、7年後の死亡リスクが43%低下したという研究結果もある。
たんぱく質は骨と筋肉の材料
元気な人が肉を食べているのではなく、肉を食べる人が元気になるというデータが集まってきているが、長生きと健康効果を得るためにはいろいろな食材をバランスよく食べる事が前提。
老化と栄養を研究している専門家も、バランスの良い食事が大前提とした上で、高齢者こそ肉を食べるべきと話している。
老化は身体からたんぱく質が抜けていく変化。老化によって身長が縮むのは、骨が弱くなって筋肉が少なくなっている事の現れなため、高齢者は骨と筋肉の材料であるたんぱく質を意識的に摂る必要がある。
80歳でエベレスト登頂・三浦雄一郎さんも肉食
現在82歳でエベレスト登頂の最高齢記録を保持している三浦雄一郎さんも肉食で、1日に1kgも食べる事があるそうだ。高齢で登山を続けられているのは、肉食によって筋肉や骨の減少が抑えられているからかもしれない。
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肉食がもたらす健康効果
①動物性たんぱく質の効果によって免疫力が高まる
②たんぱく質や善玉コレステロールの効果によって血管が丈夫になる
③肉を食べると幸福感や精神的な安定をもたらす物質が分泌され前向きな気持ちになる
・アナンダマイド=幸福感や高揚感をもたらす
・トリプトファン=精神的な安定をもたらす
ほぼ毎日肉を食べる人と2日に1回食べる人は、落ち込みにくいというデータもあり、うつの予防にもなるようだ。
1日にどれくらいの量を食べればいいのか
肉食は身体に良いといっても、食べれば食べるほど良いというわけではなく、厚生労働省が推奨しているたんぱく質の摂取量がある。
男性は60g・女性は50g
18歳以上の男性は1日60g、18歳以上の女性は1日50gの肉を食べる事が推奨されている。18歳の若者でも、60代70代の高齢者でも同じ量のたんぱく質が必要になる。
高齢になってきて食が細くなるとたんぱく質は不足しがちなため、意識的に摂取する必要がある。男性は55歳くらい、女性は45歳くらいから肉食を意識すると良いとされている。
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参考:人間総合科学大・熊谷修教授の見解
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2015年10月6日 | カテゴリー:健康