高カカオチョコレートにBDNFを増やし海馬を大きくする効果、認知症予防や記憶力アップ効果が期待
新しく入ってきた情報を一時的に保管したりコントロールする器官である海馬。脳の多くの神経細胞は加齢と共に死滅していくため脳全体を大きくすることは難しいですが、海馬の神経細胞は大きくしたり増やす事ができ、海馬を大きくすれば脳全体は少し萎縮していても記憶力を保てることがわかってきています。
海馬を大きくできる物質BDNF
BDNFとは体内に存在するタンパク質の一種。BDNFを増やす事で海馬のネットワークが復活して海馬が大きくなり、脳全体が萎縮していても記憶力を保つことができる可能性がある。
高カカオチョコレートにBDNFを増やす効果
チョコレートに一番豊富に含まれているカカオポリフェノールが脳の神経細胞を増やすためのタンパク質BDNFを増やす事から、認知症予防や学習能力向上効果があるのではないかと考えられている。
BDNFは年齢と共に低下
記憶力の低下を防ぐBDNFは、年齢と共に低下していってしまうもの。しかし、2014年に行われた実験で、カカオ72%チョコレートを1日25g食べると血清中のBDNFが増えることがわかった。
運動でも増える
BDNFは運動する事によって筋肉からも産生され、それが血流に乗って運ばれることで脳内の海馬を始め色々な場所でBDNFが増えることがわかっている。増やすために必要なのはウォーキングなどの有酸素運動。有酸素運動で10%BDNFが増加すれば認知機能の改善が期待できる。
1日3km歩くか、ウォーキングマシンと水中ウォーキングを15分ずつ行ったところ、1週間ほどでBDNFが10%増えたという実験結果がある。
1日25g食べるだけで学習や脳活ゲームをするのと同じ効果
100gあたりのポリフェノール量
- ココア・・・90mg
- ワイン・・・180mg
- りんご・・・220mg
- 高カカオチョコ・・・840mg
カカオ70%以上のチョコを1日25g
今まで多くの研究から、運動・脳活ゲーム・学習によってBDNFが高くなるという論文がたくさん出ていたが、実験によってチョコを食べるだけで同じ効果がある事がわかった。カカオポリフェノールが一般的なミルクチョコレートの3倍多く含まれるカカオ72%チョコレートを食べる事で、運動や脳トレと同じように認知症予防やうつ予防効果が期待できるという。
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認知症2015年10月30日 | カテゴリー:健康