米油にも悪玉コレステロールを下げ動脈硬化を予防する効果があった
動脈硬化などが原因で起こる心疾患・脳血管疾患によって、年間約30万人もの人が亡くなっている。動脈硬化の主な原因は、脂肪が多い食べ物の摂りすぎや喫煙など生活習慣。
動脈硬化は50代以降から大きく増加してくることもあって、予防のために料理に使う油はオリーブオイルやエゴマ油にしている人が多いが、米油にもコレステロールを下げ動脈硬化を予防する効果があることがわかってきた。
米油にコレステロールを下げ動脈硬化を予防する効果
悪玉コレステロールを下げる
高コレステロール血症の患者50人を2つのグループに分け、片方だけに米油を摂取させた実験では、摂取したグループのLDL悪玉コレステロール値が20%低下したことが確認された。
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こめ油の原料・米ぬかにコレステロールを下げる作用
ガンマ・オリザノール
こめ油の原料として使われる米ぬかには、糖質の消化吸収の働きを高めるビタミンB1や腸の働きを良くする食物繊維など数多くの栄養が含まれている。
中でも米ぬかから抽出されるガンマ・オリザノールには悪玉コレステロールの吸収を防ぐ効果があり、さらに高い抗酸化力も持っている。その高い栄養効果から、医薬品やサプリメントにも使用されている。
ガンマ・オリザノールを摂取する事で、腸の中で食べ物に含まれるコレステロールの過剰な吸収をブロックされ、血液中にコレステロールが溜まるのを防ぐ事ができる。
米油600gを作るのに必要な玄米は43kgで、米ぬかの量は4.3kg分に相当し、動脈硬化を予防するガンマ・オリザノールがたっぷり。玄米を食べるよりもガンマ・オリザノール効率的に摂取する事ができる。
米油の食べ方使い方
- ご飯を炊く時に小さじ1/3程度入れる
- 炒め物を作る時に使う
- パンに塗る
- サラダにかける
ご飯との相性は抜群で、しっとりした甘みが加わる。クセがないため炒め物やパンに塗っても美味しい。
野菜と一緒に摂ると効果的
野菜に含まれるビタミンCと米油のビタミンEを一緒に摂ると、吸収率が高まる。
ビタミンEにはいくつか種類がある
ビタミンEにはさまざまな種類があり、こめ油のビタミンEは、スーパービタミンEと呼ばれる種類で、一般的な食用油のビタミンEに比べて、抗酸化作用が40倍~60倍強い。
1日の摂取量
現在使ってる油を米油にする
米油は1日にどれくらい摂ると良いのか、適切な摂取量はまだわかっていない。油は高カロリーなため、量が増えないように気をつけて、現在使用している食用油の一部を米油に変えると良い。
参考:【食欲を抑える食べ物】玄米のガンマオリザノールに高脂肪な食べ物の食欲を抑える効果
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コレステロール、動脈硬化、血管若返り2015年10月21日 | カテゴリー:健康