尿がだいだい色、赤っぽい・無色透明・白濁色、尿の色に現れる病気のサイン
人間が毎日排出する尿は健康のバロメーター。血液中にある余分なものや毒素などを腎臓から取り除く事ができるのが尿で、尿の「色」「量」「状態」に体の異変や病気のサインが現れる。その中で特に注意したいのは色。尿の色に現れる病気のサインとは。
麦わら色&黄色の濃い蛍光色の尿
健康な尿
麦わら色は血液中の古くなったヘモグロビンが代謝され出てきた色で、最も健康な尿の色。
黄色の濃い蛍光色の尿はビタミン過多。ビタミンの摂りすぎによって、余分なビタミンCやBなどが排出され出てきた色なので心配ない。
白濁色の尿
膀胱炎
膀胱炎は膀胱内で雑菌による炎症が起こる病気。雑菌の死骸と白血球が尿に混ざると白く濁って出てくるため、白濁色の尿は膀胱炎の疑いがある。排尿時に痛みがあるようなら膀胱炎の可能性が高い。
無色透明の尿
糖尿病
糖尿病になると血液中のブドウ糖が異常に増えるため、それを薄めようと喉が渇き水分を大量に摂る。その結果、膀胱内の尿の量が増えて色が薄まり無色透明になる。
無色透明の尿が1週間以上続いていたら糖尿病の疑いがある。
赤みがかった濃い橙色の尿
膀胱がん
- 赤みがかった濃い橙色の尿
- 特に痛みやかゆみは無い
- 朝起きた時の尿だけが橙色
- 薄いピンク色の尿が出る事も
- 血の塊が出る事も
膀胱がんは膀胱の粘膜にできるがん。60代以上の高齢者に多く年間発症者は約2万人。
早期発見のポイントは尿の色。がん細胞は何らかの刺激によって出血を繰り返す。膀胱内にできたがんの出血が尿に混じるため、尿の色が赤みがかった色になる事がある。
濃い橙色の尿は、がんからの出血が混じった血尿。血尿の色は出血の量や溜まっていた尿の量によって変化する。朝一番最初に出る尿は濃縮されているため、出血があると濃い黄色に赤が混じり赤みがかった濃い橙色の尿になる。日中に尿の量が多くなってる時はピンク色になる。
しかし、がんからの出血が止まると健康な尿の色に戻る上、痛みなどの症状がないため発見が遅れやすい。運良く早期に血の塊が出る事もあるが、ずっと血の塊が出ない人が多いため、尿の色の異常を見逃さない事が重要。
もし赤みのある尿が一度でも出たら泌尿器科に相談しましょう。
尿が赤茶色
慢性腎臓病の疑い
尿がコーラのような赤茶色っぽい色になっていたり、泡が細かくてなかなか消えない場合は、慢性腎臓病の注意が必要。
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がん2015年12月29日 | カテゴリー:健康